NZブランド:BLUNT(ブラント)の傘を買ってみた

New Zealand

日本は梅雨の時期ですね。

ニュージーランドの季節は日本と真逆でこれから冬になりますが、6月から9月辺りまでは雨の多い時期でもあります。

しかもNZは全国的に風が強い国。特に首都のウェリントンは風の街として知られており、強風のため飛行機が欠航・・・なんてことは結構あるあるなお話。

オークランドに住んでいる私も、これまで何本の傘を駄目にしてきたことか・・・。

“自称”エコな私には「傘を買う→壊れる→また新しい傘を買う→壊れる」という負のループにものすごい罪悪感がありました。

出来れば一つのものを長く使いたい。これ以上ゴミを増やして環境破壊に貢献してしまうのは嫌だなーと常々思っていて・・・。

そんな時に知った、この傘。・・・だいぶ前から存在は知っていたけれども、お店に並んでいる他の傘と比べても、群を抜いて高額なので見て見ぬふりをしてました・・・。(だって私が欲しい一番大きいサイズ、$200もするんだもん・・・)

でも、やっぱり高いものには理由があるわけで・・・。調べてみたらこんな魅力が!

  • 強風にも負けない構造
  • 安全性を考慮した個性的でオシャレなデザイン
  • 2年間の保証付き
  • 保証期間終了後も修理可能でサスティナブル

・・・ということで今回、息子の毎年恒例ラグビー観戦シーズン到来(=雨の中での応援)を機に、思い切って買っちゃいましたー!

BLUNT SPORTは長さ99cm、傘の直径146cm、重さは1kg弱あります。

BLUNTの傘には使う人のシーンに合わせていくつかの種類(クラシック・メトロ・ゴルフ等)が出ているのですが、私が選んだのは一番大きくて大人と子供2、3人が余裕で入りそうなBLUNTスポーツを購入。(注:残念ながらBLUNT SPORTは日本では未発売。でもこんな大きい傘、日本でさしてたら迷惑かも😅)

色はもっと明るい色を選びたかったけど、旦那さんと兼用することを考えてシックなチャコールグレーに。

よくある安っぽいスリーブケースとは違って、生地も縫製もしっかりしています。こういうちゃんとしたケースに入っていて、肩に掛けられるんだったら、私は折り畳み傘でなくてもいいかな。そもそも、折り畳み傘ってバックに収納できるのはいいんだけど、小さすぎて傘さしてるのに頭と顔以外は濡れちゃって、コレさしてる意味ある?ってことありません?

私、濡れるの嫌いなんで(笑)傘はいつもデカめを選びます。

大きい!(笑)外でさすと色が違って見えるね。
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強風にも負けない構造

この傘を発案されたのは、ニュージーランド人でプロダクトデザイン・エンジニアのGreig Brebner(グレイグ・ブレブナー)さんという方です。

長身のグレイグさんはロンドン在住時に、周りの人がさしていた傘の露先部分が自分の目に当たりそうになった経験があるそうで、それがきっかけで傘がいかに安全でなく、そして使い捨て商品になってしまっているかに気付いたのだとか。

そこからこのBLUNT傘へのデザインへと繋がったんですね。

故郷ニュージーランドへ戻ったグレイグは、一刻も早く自分の考えを確かめたく、荒れ狂う嵐の中、試作品を抱えオークランドにあるワンツリーヒルへと向かった。試作品第1号BLUNTが、嵐の中で折れることなく持ちこたえた姿を見たグレイグは、自分の方向性が間違っていなかったことを確信した。また、耐風実験において、その最高風速117km/hを超える風に耐えたBLUNTを目にした瞬間、押さえきれない興奮が沸き起こるのを感じた。

BLUNT 日本公式サイトより

この商品が世の中に出回るまでには風導実験・強い水圧の放水に対する耐性実験・あられやひょうに対する耐性実験・実際の自然強風への耐性実験とあらゆる可能性に対する実験を繰り返したとか。

これは単に雨をしのぐための傘ではなさそう。傘のためにここまで実験をするブランドはなかなかないですよね・・・!

安全性を考慮した個性的でオシャレなデザイン

BLUNT 公式サイトより

その丸いシルエットは、傘生地のポケット内に収納されている ”Blunt Tips”に由来しています。この”Blunt Tips” は、シルエットを丸くして安全性を高めるだけでなく、露先部分での傘生地の破れやほつれの問題を取り除くことによって傘の耐久性を高めており、またBLUNT独自開発技術であるRadial Tensioning System (RTS)において、傘生地に優れた“張り”を与える役割も担っています。

BLUNT 日本公式サイトより

この周りの目を引くコロッとした丸っこいフォルム。これもただのデザインではなく、この形になった理由があるんですね。

傘の露先部分もBLUNT tipsと呼ばれる独自のデザインで先端部分が上の図のようなミニチュアの傘のように開き、傘生地先端の左右へ最大限の張りが均等に分散するよう作られています。

傘生地に均等で強い張りを持たせることで、強風にも耐える強い傘ができたそう。

この形だったら、たとえ傘が顔に当たったとしても怪我をすることはなさそうだし、強風に耐えるためのデザインも兼ね備えているとは、なんて優秀な傘!

2年間の保証付き

使い捨て傘から必要不可欠な傘へ – BLUNTの目指したものは、傘そのものを再定義するだけでなく、傘業界全体の見直しである。毎年、何百万本もの傘が壊れ、捨てられている。修理されたり、リサイクルされているのはほんの一握りの傘だけで、大多数の傘はゴミ処理場に埋められるゴミを増やす形で寿命を終える。これは、傘を買う人にとっての時間とお金の無駄遣いであるばかりでなく、もともと本来の役目を果たすに足らない製品を作るために費やされたすべての時間や資源の無駄遣いでもある。BLUNTは、最も過酷な天候条件にも耐えうるよう、また何年も長い間使ってもらえるよう、デザインされた傘である。

BLUNT 日本公式サイトより

BLUNTは全ての傘に対して、2年間の保証を付けています。傘に保証をつけてくれる会社はまだまだ少ないですよね。もし壊れても修理して、また使えるようにしてもらえるなら、環境にもいいし、多少値が張っても構わないかなって思えます。

日本または海外で購入された場合は販売代理店へ直接連絡をするといいようです。(要レシートですよ!)

ニュージーランドオーストラリアUKでの購入に関しては、購入後にお手持ちの傘を登録させる必要があります。登録は各国のBLUNT公式サイト上(Support→Warrantyをクリック)で可能です。

この部分に記載のアルファベットと3桁の数字で書かれたシリアルナンバーが登録時に必要になります。

保証期間終了後も修理可能でサスティナブル

何度も言うようですが、傘って一回壊れちゃうと、ホントにもうどうしようもない。捨てるしかない😭

でも「壊れたら捨てればいい」という考え方に、私はいつも違和感を感じていて・・・。だから少しくらい形がおかしくなってても、一本骨が折れてても、傘として機能している間は使い続けていました。

でもやっぱり、なんか切ない。貧乏くさい感じは否めない。

そんな私にとっては、このBLUNTの半永久的サスティナブルな構造はとても魅力的です。購入後2年の保証はもちろんのこと、その保証期間を過ぎても修理を受け付けてくれるとのこと!少しの費用はかかるでしょうけど、無駄なゴミは確実に減らすことができますよね?

これからの時代はいかに環境に優しく生きていけるか、ですよ!

ニュージーランドは世界でも環境保護・改善のためにアクティブに活動している国だと思います。それでも今の環境破壊のスピードには到底追いつけていない。

これから数十年後の未来のためにも、私達の子供達のためにも、一人ひとりがもっと高い意識で『Disposable(使い捨て)』の生活から『Reuse(再利用)』の生活へとシフトしていけるように、私も身近で出来ることをもっと増やしていこうと思います。

あなたも、このBLUNTの傘から始めてみませんか?

BLUNT(ブラント)

あじさい(@ajisai_kiwidojo)

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