前回ANZ銀行の口座開設方法について記事を書いたのですが、今回はKiwibankでの口座開設方法について書いていきたいと思います。
多くの方が銀行口座開設のプロセスの遅さにモヤモヤしている中、Kiwibankは最短1日で口座開設が完了できていますので、おすすめです!(ちなみにこれは2022年9月現在の情報です。頻繁に銀行側のアップデートが行われているのでご自身でもご確認いただくようお願いします!)
必要なものはこの3点。
- 日本のマイナンバーカードの番号
- ニュージーランドの携帯番号
- 証明可能なニュージーランドの滞在先のアドレス
Kiwibankって?
KiwibankはもともとNZの郵便局であるNZ Postの傘下内で作られました。日本でいう「ゆうちょ銀行」ですね。今ではニュージーランドの大手銀行の一つとして成長し、以前は全ての支店で郵便局業務と銀行業務の両方を兼ねていましたが、現在はほとんどが独立した支店を持つようになりました。
Kiwibankがオススメな点
とはいえ、銀行としてはニュージーランドの大手銀行と比べると知名度はまだ少し低い方・・・。でも今回はそこが狙い目!
現在銀行口座の申請から開設までの審査にかなりの時間を要している大手銀行に比べるとKiwibankは、
- オンラインでの申請後、24時間以内には開設できる
- 身分証明・カード受け取りなどで支店へ出向く際、予約なしでも対応してくれる可能性が高い
と、早く口座を持ちたい方にはオススメなポイント!
しかも前述したようにKiwibankはNZ Postと繋がりがあるため、両方の業務を行っている支店へ行くとニュージーランドのTaxナンバーであるIRDも同時に申請が出来るという利点があります。
Kiwibankがイマイチな点
逆にKiwibankがイマイチな点・・・
銀行としての機能自体は他の銀行と比べても特に差は感じられませんが、一つ挙げるとすれば支店数が少ないことでしょうか・・・
車をお持ちであれば少し郊外であっても簡単に出向くことができますが、学生さん・ワーホリで来られたばかりの方には最寄りの支店を見つけるのが少し難しいかもしれません。
また、今回ご紹介している申請方法はニュージーランドの携帯番号が必要なため、”現地到着後”にしか申請できませんのでご注意ください。
口座開設申請方法
それでは申請方法についてご紹介します。
現在、ニュージーランドはどの銀行もオンラインでの申請を勧めています。
まずはKiwibankのホームページから「Join Kiwibank」をクリックします。

「I would like an account for・・・」と出てくるので、ドロップダウンリストより「just me」を選択します。

「以下の条件を満たしていれば、オンラインでの口座開設が可能」という通知が出てきます。

- 13歳以上である
- ニュージーランドに住んでいる
- 就労又は学校に通える資格がある
- NZの携帯電話番号を持っている
- 過去にKiwibankを利用したことがない
以上がオンライン申請ができる条件です。
続いて銀行口座開設までの手順が表示されます。
2番目の本人証明ですが、スマホやRealMeのアカウントを持っていればオンライン上ですべて完了できるのとあるのですが、これは基本的にニュージーランドの市民やNZパスポート保持者を対象としているので、外国人である私達は必要資料を持って最寄りの支店へ出向く必要があります。

ここからは個人情報を入力します。
「Title」はMr. Mrs.など、ご自身の名前の前に何とつけたいかを選びます。
「First name」と「Last name」はID(この場合はパスポートが確実です)に記載されている名前を入力します。
続いて「Email」アドレスも。

「携帯番号(NZ)」と「生年月日」、NZ国内での「住所」を入力します。
住所の部分は後日IDを提出する際に証明レターが必要になります。(詳細は後ほど)

ここからは税金に関する質問です。NZに入国されたばかりであればNZのTaxナンバーであるIRD numberはまだ持っていないと思うので、お持ちでない場合は空欄のままで大丈夫です。
その次の「Are you a tax resident in any other countries?」の質問はYesと答え、日本のマイナンバーを入力します。



次はこの口座を使う目的や職業に関する質問です。
「Why do you want an account with Kiwibank?」の質問は「Everyday Transaction Services」で大丈夫かと思います。日本からの海外送金を予定されている場合は「To send and receive money internationally」にもチェックを入れておきましょう。

「how much money do you expect to be coming into your Kiwibank account?」の問いは、日本からの送金も含め、NZ国内でお仕事を始める予定があるのであれば大体の予想金額でいいので入力しておくといいと思います。
「Do you expect to send or receive money internationally?」の問いもYesかNoで答え、Yesであればその金額と頻度も入力してください。
「Do you expect to receive physical cash deposits?」と「How much money in cash deposits do you expect to receive?」の問いは、「現金」での入金がいくらあるかを聞いているので、その旨を記入してください。NZでお仕事をされて受け取るお給料もこの中に含めて大丈夫かと思います。

「What’s your occupation?」の部分は学生ビザの方は「student」、ワーホリの方は「Unemployed(無職)」で大丈夫です。
「Are you a registered Financial Services Provider?(あなたは金融サービス業者ですか?)」という問いは「No」を。
次の質問は「Other than salary and wages, do you receive funds from any of the following industries?(給与以外に以下の業種からお金を受け取っていますか?)」という問いです。
普通に日本で学生や仕事をしていてNZに来られている場合は、この質問は特に当てはまらないので「No」と答えるだけで大丈夫ですが、ギャンブルや仮想通貨などで収入を得ている方は「Yes」を選択する必要がありそうです。


最後に、入力した情報が全て正しいことをチェックして「Next」をクリックします。
すると、先程入力した携帯番号に数字4桁のセキュリティコード番号が送られてきますので、それを入力してください。

翌日、Kiwibankよりメールが届きました!

インターネットバンキングを登録
銀行から口座開設のお知らせが届くと、インターネットバンキングへの登録も可能になります。同時に携帯電話のSMSメッセージで仮のパスワードが届きます。NZはインターネットバンキングが主流なので、登録させておきましょう。


アクセスナンバーと仮のパスワードを使ってログインさせると、まずパスワードの変更をするように促されます。
パスワード変更後はセキュリティ強化のための設問を3つ設定し、完了です。(安全保護のため内容は省略します)
銀行窓口で身分証明
Kiwibankからのメールが届いてオンラインバンキングのセットアップが済んだら、必要書類を持って最寄りの支店へ。
必要な書類は以下の通りです。
- パスポート
- e-Visaのコピー(元本となるイミグレーションからのPDFファイルも見せられるようにしておきましょう)
- 住所の証明(ホストファミリーや滞在先からの証明レターを頂く。手書きよりもタイピングされたものの方がフォーマル感が出ていいです。)
ホームステイやフラットの場合、証明レターの他に銀行へ電気や水道などの光熱費の請求書(6ヶ月以内に発行されたもの)も追加証明として提出しなければなりません。ホストファミリー、家主さんにお願いをして、事前に頂いておきましょう。(近年の請求書は封書ではなくEmailで届くので、そのEmailをご自身のメールアドレスに転送してもらい、さらに請求書のPDFをプリントアウトさせておくといいと思います)
滞在先がホテルやバックパッカーである場合も滞在先から証明レターを作っていただく必要があります。銀行側は「会社のレターヘッドが付いたもの(会社が専用で使う、ロゴや会社名などが印刷された便箋)を」と指定していますので、滞在先の受付で聞いてみましょう。(銀行側の規制が厳しくなってきていますので事前に各支店へご確認ください)
支店へ出向く際、基本的には予約が必要です。特に市内中心部やモール内の銀行は忙しいので予約必須だと言われる可能性があります。
ただこれまでの経験上、予約がなくても受け付けてくれる可能性も・・・。特に少し街中を外れるとNZ PostとKiwibankの両方の業務を兼ねているような支店がありますので、そういうところを狙うと予約なしでも受け入れてもらえます。
銀行口座開設に関して支店に一人で行くのは不安・・・という方、こちらからご連絡ください。お手伝いいたします😊
この記事がお役に立てれば嬉しいです。
あじさい(@ajisai_kiwidojo)
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