こんにちは、あじさいです。
ニュージーランドで生活を始めて20年。日常生活では支障がないくらい英語は身についたものの、いまだに「???」となる場面もまだまだあり・・・
そのなかの一つ「長さと重さの単位」について、今回はいつもモヤモヤしていた自分に対する備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。
単位について

まずは世界中で使われている単位について少し調べました。
メトリック法
Metric system(メトリックシステム)いわゆる私達が普段使っているメートル法です。1790年代にフランスで世界各国との商業取引の上で共通に使える単位制度の確立を目指して制定されました。日本は、1885年(明治18年)にメートル条約に加入しています。
長さ:mm(ミリメートル)、cm(センチメートル)、m(メートル)
重さ:mg(ミリグラム)、g(グラム)、kg(キログラム)
液体:ml(ミリリットル)、L(リットル)
などがありますね。
インペリアル法
Imperial System(インペリアルシステム)、帝国単位とも呼ばれます。1824年にイギリスで定められました。日本人には「ヤード・ポンド法」の方が馴染みがあるかもしれませんね。
ほとんどの国はこのヤード・ポンド法からメートル法に完全移行しているものの、私のいるニュージーランドをはじめカナダ・オーストラリア・インド・南アフリカなどはいまだこのヤード・ポンド法の名残が残っているようです。
ちなみに、アメリカ合衆国は1878年にメートル条約に加入していますが、いまだ公式採用していない様子。(これにはちょっとビックリ。)
長さ:in.(インチ)、ft.(単数形はフット、複数形はフィート)、yd.(ヤード)、mi.(マイル)
重さ:oz.(オンス)、lb.(パウンド)
液体:fl oz.(オンス)、pt.(パイント)、 gal.(ガロン)
などです。
ちなみに、記号のあとに付くピリオドはあってもなくてもいいらしい。適当ですね(笑)
しかもこのインペリアル法、イギリスとアメリカで使われている1単位あたりの分量が違うというからなんともややこしい・・・!
長さの単位
さて話はニュージーランドに戻りますが、世間話をしてて、「How tall are you?」(あなたの身長はどれくらい?)と聞かれたりするとしますよね?この時ニュージーランド人はセンチメートルで答える人がなぜか少ないんです!
ニュージーランド人はメートル法を使わないの??いいえ、使います。学校でも教わるのはメートル法。病院などから頂く文書なんかも記載はメトリックを使っています。

なのに、な・ぜ・か!みんな身長に関してはフィートで答えてくるんですよ。
「I’m 5 ft.4」なんて答えられたりします。(4に付くインチは省かれるらしい)
なんじゃそりゃ?ってなりますよね?
ニュージーランド人はセンチメートルの代わりにフィートとインチで長さを表すんです、身長に関しては。
インペリアル法に慣れてない私としては「へぇぇ〜」って言うしかない(笑)
まぁ、身長なんてそんなに大事なことではないので今まで適当に流してこれたわけですが😅
1フットって何センチ?
1ft.をセンチメートルで表すと30.48cmです。
1ft.の場合、読み方は単数形になるので1フットとなります。2ft.からその上の数字はフィートと読みます。
ただ、NZ人が身長の話をしている時はすべて「フット」です。理由はわかりません、きっと言いやすいからとかそういう理由だと思われます。(笑)
1インチって何センチ?
1フット(30.48 cm)より短いものはインチ(inch)で表します。1インチあたり2.54cmです。
インチはフィートよりも私達の生活に馴染みがありますね。
- テレビの画面サイズ
- ピザの大きさ
- レコードのサイズ
- タイヤの大きさ
などはインチのほうがしっくりきますよね。
でもやっぱり、メトリックで考えたほうが分かりやすいなー。
表を作ってみたのでご参照くださいね。

うーん、小数点がいっぱい入った細かい数字ばかりで掛け算の九九のようには覚えられそうにないですね・・・😅
でも一つ発見がありました。「1 ft = 12 inches」だってこと。
先程の身長「5ft.4」を計算すると、
30.48 x 5 = 152.4
4 x 2.54 = 10.16
152.4 + 10.16 = 162.56
162.56cmとなります。
面倒くさいですね(笑)メートル法に換算するから面倒なのか・・・?メートル法に慣れてしまっている日本人の私達にはちょっとこんがらがりますね。
それにしても、なんとも中途半端な長さ・・・これで正確に測れるんでしょうか・・・?
重さの単位

こちらもNZ人、グラム(g)キログラム(kg)で表さない場合があります。
体重です。
ママ友なんかと話してると、「〇〇ちゃんは何パウンドで産まれて・・・」なんてのが会話で出てきたりします。
なぜパウンドなのかはフィート同様わかりません。
お菓子作りなんかで使う計量器も、レシピもグラム表示なのに。
ウチの歩く辞書(旦那さん)にも聞いてみたけど、「わからない」・・・と。「昔の名残があるんじゃない?」と大して気にもしておらず・・・。
1パウンドって何グラム?
1lb.あたり453.59gです。これまたややこしい数値ですね。
パウンド(pound)は単位記号:lb. 複数形はlbs.を使います。この「lb.」ですが、単位が作られた古代ローマ時代は天秤を使って物の重さを計っており、ラテン語での天秤「Libra」からきているようです。
日本語だとよく「ポンド」と呼ばれていますが、正確には「パウンド(複数形:パウンズ)」と読みます。
1オンスって何グラム?
1lb.=453.59g以下の重さはオンス(ounce:oz.)で表します。
1oz.は1lb.の1/16の重さで、1oz.あたり28.35g。
先程のパウンドと同様、「ounce」は日本語だと「オンス」と読みますが、実際は「アゥンス」。でも、このページでは敢えて分かりやすくオンスと書いています。
さて肝心のメトリックへの変換後の数値ですが、頭の中で考えると訳がわからなくなるので、こちらも表にしてみました。

オンスには液量を表すfluid ounce(フルイドオンス:fl oz)もあります。 (1 fl oz = 英:28.41ml・米:29.57ml)
やっぱり複雑だった・・・
今回この記事を作成するにあたって、色んな記事を読んで情報収集にまわりました。
結論・・・やっぱり完全には理解できなかった。😅
メートル法一択で勉強してきた日本人の私には複雑過ぎました。メトリックを勉強した者にとってはメートル法というのは、シンプルで細かく測れるスグレモノでしかありません。
ヤード・ポンド法は使う機会もないことだし、マスターするのは諦めて、とりあえず私は自分と家族の身長と体重だけ言えるようにしておくことにします・・・😣
あじさい(@ajisai_kiwidojo)
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