2020年のコロナ禍から2年、ようやく国境が開き、また以前のように他国との行き来が出来るようになりましたね。
SNSを見ていても、海外に出られる方の写真やツイートを多く見かけるようになり、こちらまでワクワクしてしまいます。
そんなニュージーランドへワーキングホリデーや学生ビザで来られる方のために今回はニュージーランドに渡航される際にまずやっておきたい銀行口座の開き方、今回はANZについてご紹介していきます。
なぜANZがいいの?
まず、NZには主要銀行が5社ほどあります。
- ANZ
- BNZ
- ASB
- KIWI BANK
- WESTPAC
2022年現在、ほとんどの銀行は新規で口座の開設を希望する場合まずはオンラインでの申請が必要です。
ANZの場合、海外からNZへ生活の拠点を移したいワーキングホリデー・学生ビザを含む移民に対しては渡航前から申請が可能となります。
口座開設をすると日本からの預け入れが可能になるため、渡航時に大金を持ち歩かなくて済むのは便利ですね。口座も現地到着後に本人が銀行へ出向き、身分証明などの必要書類を提出するまでは引き出しができないシステムになっているので安心です。
ただ、マネーロンダリング等の犯罪防止のため以前よりも審査が厳しくなっており、銀行口座開設が多少難しくなっているのも事実。とある銀行においてはワーホリ・学生ビザ保持者は口座が作れないと言われたという経験談もあります。
その点、ANZのウェブサイトには海外からの移住者向け口座開設ページもあるので、外国人の私達でも受け入れてもらいやすい印象。
ANZはオセアニア最大手銀行という面でも信頼できますよね。
ANZの口座開設方法
それではANZでの口座開設手順をご紹介します。
必要なものは以下の3点です
- パスポート
- NZ移民局から発行されたVisa
- マイナンバーカード
まずはANZ NZの公式サイトへ。

Personalを選択

「Moving to New Zealand」をクリック。

日常的に使えるアカウントは上の3種類です。
Freedomアカウントは月に5ドルの手数料で銀行取引全般のサービスを無料で受けられます。(月に$2500以上の収入があると手数料は免除)
Goアカウントは月々の費用は無料ですが、支店や電話で銀行スタッフからのサービスを受けた場合は3ドルの手数料がかかりますが、最近はほとんど銀行のサイト上やアプリで済ませることができるので、あまり利用することはないかな、と思います。
Jumpstartアカウントは21歳以下の未成年向けで、手数料は全て無料です。
以上から、ワーキングホリデーなどで来られる方はまずGoアカウントでの開設が無難かと思います。
スクロールダウンして「Apply online for a Go account」クリックし、次に進みましょう。

「Are you an ANZ New Zealand customer?」にNoと答えると下のようにさらに質問が出てきます。それぞれの質問に答えて「Continue」を。


Go accountにチェックを。「Switch your banking to ANZ」はNZの他銀行からANZへ移ろうとしている方への問いかけですので、ここはNoを。

Account OptionsのEftposとはデビットカードのことです。NZではこのEftposで支払いをするのが主流ですので、ここはYesにしましょう。これにVisa機能が付いていると、オンライン決済の時にも使えるので、Visa debit cardを選ぶことをお勧めします。
続いて個人情報の入力です。まだ渡航前でNZの連絡先などは持っていないと思いますので、日本の住所・携帯番号を入力します。

「Preferred Contact Option」はEmail を選びましょう。
「Preferred ANZ Branch」(指定の支店)、「NZ Citizen or Permanent resident?」(NZ市民、または永住権保持者)の問いには「No」を。
口座開設の申請時にはまだ現地(NZ国内)にはいないので、「Are you living outside New Zealand?」の質問は「Yes」と答えてください。


こちらは税金に関する項目です。NZで税金を納めていますか?という問いなので「No」を。すると、どの国で税金を納めているのか、そしてそのTax Identification Number (TIN)、日本でいう「マイナンバー」の番号を記入します。
ここまで出来たら、あとは入力した情報を確認し、送信(Submit)します。
この申請が完了すると、自動返信でANZより申請を受け取った旨の確認メールと、添付資料の提出を求められます。
- パスポートの顔写真がついたページ(写真でOK)
- NZ移民局から送られてきたVISA(PDF)
これらを送られてきたメールに添付し、返信してください。
オンライン申請後・・・
オンライン申請後、2日ほどでANZから連絡が入り次のステップへと進みます。(1週間ほどかかる場合もあります)
KYC(Know Your Customer) information
KYC(Know Your Customer)Informationは、本人確認のためのもので、この銀行口座をどのような目的で使うのかを質問されます。

大きく分けて4つの質問が設定されています。回答は選択制です。薄い黄色のラインをクリックすると右手に矢印が出てきます。質問と回答の選択肢は以下のとおりです。
1. この口座を開く目的は?
ー 日常使用・支払い送受・オンライン取引・その他
2. 予想される月々の入出金金額はどのくらいですか??
ー $1,000以下・$1,000-$3,000・$3,000-$5,000・その他
(2022年現在、NZでの平均支出は家賃なども含めて$1500~$2000ほどかと思います。あまり金額を低く設定すると、銀行側から指摘を受けますので支出の部分は少なくとも$1000ー$3000を選択した方がいいでしょう)
3. 給料収入以外に定期的、または決まった額の「現金」での入金はありますか?
ー いいえ・はい/現金贈与・はい/オンライン販売・その他
(日本からの貯金を口座に入れる場合は「その他」を選択し、追記の部分に「My saving」と記入しましょう)
4. 定期的な海外からの入出金がありますか?
ー いいえ・はい/次へ
ー 受け取りー
- 受け取りはない
- 自身の口座/預金への移動
- ギフト/家族
- その他
ー 送金 ー
- 送金はない
- 自身の口座/預金への移動
- ギフト/家族
- その他
下の画像は回答例です。3番目の質問のように回答で「その他」を選択した場合は、下のグレー部分にご自身の言葉で記入する必要があります。

現地支店で書類提出・受け取り
KYC情報を提出し1週間ほど待つと、ANZから口座開設完了のメールが届きます。

このメールを受け取ったら、電話または最寄りの支店に出向いて予約を取ります。(要予約です)
必要書類等はこちら。
- パスポート(原本)
- VISAのコピー
- NZ国内の住所の証明(宿泊先の方に一筆書いてもらいましょう。ホテルやバックパッカーズであればレターヘッド付きのものを、ホームステイの場合は3ヶ月以内に発行された光熱費の請求書を見せる必要があるのでホストファミリーにお願いしてください)
- 日本の銀行の残高証明(日本の住所が英語表記で書いてあるもの)
- NZ国内で連絡可能な携帯番号(前もってNZ SIMをアクティベートしておくことをお勧めします)
注意点
コロナ禍で国境を閉鎖してから約2年ぶりに再開して以来、海外からの申請が殺到しているらしく口座が開くまでにかなりの時間がかかっています。(友人は1ヶ月以上かかりました・・・)NZ国外から渡航前に準備をしておこうとお考えの方は、なるべく早く申請されることをおすすめします。口座開設後は3ヶ月以内に現地支店での身分証明提示をすればよいとされていますので、時間に余裕を持って申請されてくださいね。
またNZに到着して支店での予約を取る際、市内中心部(特にオークランドのQueen st.の支店)は予約が取りにくいようですので、お急ぎの場合は少し郊外の支店を選ばれることをお勧めします。
そして予約を待っている間にお金がなくなって困らないよう、クレジットカードまたは国際キャッシュカード、現金も少し持っておいた方がいいかもしれませんね。
銀行口座開設で支店に一人で行くのは不安・・・という方、こちらからご連絡ください。お手伝いいたします😊
この記事がお役に立てれば嬉しいです。
あじさい(ajisai@kiwidojo)
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