ネイティブは「メリットとデメリット」と言わないの??

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日本では「利点と欠点」という何かを比較する意味で外来語の「メリット」と「デメリット」っていう言葉を使いますよね?

私、ニュージーランドにだいぶ長く住んでますけど、会話の中からもニュースからも新聞や雑誌からも、「Merit(メリット)」と「Demerit(デメリット)」っていう言葉を見たり聞いたりしたことがないなぁーと時々感じていたんです。

一度だけ目にしたのは、運転免許証の減点ポイントという意味で「Demerit」が使われていた時だけ。あ、あと小学校に通う子供達が時々何かいいことをした時にもらう小さな賞状(“よく出来たで賞”みたいな?)に「Merit Certificate」と書いてあります。

でも、なぜ?

実は本場の英語圏では、「merit」と「demerit」を比較を表す言葉として使わないのです。

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「メリット」と「デメリット」は英語だよね?

はい、「メリット」と「デメリット」は英語です。アルファベットで書くと、「Merit」と「Demerit」。

例えばネイティブの人に対して、もしこの単語を使ったとしても理解してもらえないことはないです。でも日本人が理解している「メリット・デメリット」の意味とはニュアンスが違うので、ネイティブにはちょっと不自然に聞こえてしまうんですね。

ネイティブにとっての「merit/demerit」は主に人または物の評価や価値を表す単語で、「merit」「demerit」と単体で使うことはありますが、何かを比べる時に使う単語ではないんです。だから、私も運転免許のルール本だったり子供達のミニ賞状くらいでしか見たことがなかったんですね!

ネイティブが「メリットとデメリット」の代わりに使う単語とは?

ではネイティブは物事の比較をする時、どんな単語を使っているのでしょうか?

挙げたらたくさん出てくるのですが、そのうちのいくつか代表的なものを見ていきましょう。

「Pros and Cons」

「pros(プロズ)」と「cons(コンズ)」が最も一般的です。何かを評価する時、例えば先日私が書いた記事、「海外生活のメリットとデメリット」は英語で言うと「The pros and cons of living overseas」となります。

でも私、ニュージーランドに来るまで「pros and cons」って聞いたことなかったんです。日本では学校の英語もそれなりに勉強していたし、英会話教室にも通っていたのに・・・何かを比較するシチュエーションって、そんなにレアではないと思うんですけどね。なんで日本の英語学習では使われていなかったんでしょう?🤔

あと私、ニュージーランドに来て「pros and cons」を知って理解はしていたものの、最近までずっと何か長い英単語の略なのかと思っていたら、私の歩く辞書(旦那さん)によると実はこの言葉、元々はラテン語らしいのです。

「pro et contra」”for and against”という意味で、この「pro et contra」をもじって「pros and cons」になったんですね!

ラテン語由来の言葉だから英語の教科書に載ってなかったのかな・・・?ネイティブスピーカーはみんな使っているのに・・・!

「Adventages and Disadvantages」

「pros and cons」よりは頻度が落ちますが「advantages and disadvantages」もよく使われます。

でもこちらは感覚的にですが、少しフォーマルなイメージがあります。新聞や本など、文書で表す時は「advantages and disadvantages」を使うほうが適切な感じですね。

「Positives and Negatives」

「positives and negatives」もよく使われます。意味もほとんど同じですが、感覚的には「advantages and disadvantages」よりも、ややカジュアルな感じでしょうか。

日本人が同じ意味合いでよく使う言葉に「プラスとマイナス」がありますが、ネイティブは比較の意味で「plus and minus」は使いません。「plus」に関しては利点という意味がありますが、「minus」に関しては数学的な意味でしか使いませんので注意しましょう。

「Strengths and Weaknesses」

「strengths and weaknesses」は「利点と欠点」というよりは、「長所と短所」という意味合いで「Strength(強み)」と「Weakness(弱み)」を使います。「strengths and weaknesses」は特に人に対して使うのに適しています。「pros and cons」を人に使うと、ちょっと失礼な感じになってしまうので気をつけましょうね。

「strong points and weak points」と言い表すことも出来ます。

「Good sides and Bad sides」

「good sides and bad sides」は「pros and cons」よりももっとカジュアルな印象があります。強いて言えば、小学生くらいの子供たちが使ってるイメージですね。

フォーマルな場で大人が使うとちょっと子供っぽい言葉使いに聞こえてしまうかも知れません。

「good sides and bad sides」も人に対して使うのに適しています。

ネイティブが使う比較をする時の言い回し方、ご理解いただけたでしょうか?「pros and cons」はカジュアルなシーンでもビジネスのシーンでも使えるので覚えておくととても便利な言葉です。

上記に上げた例はそれぞれ少しずつニュアンスが違うので、その時の場面に合わせた使い方をするとネイティブも一目置いてくれると思いますよ!

どんどん活用して自分のものにしていきましょうね。

この記事が誰かのお役に立てていたら嬉しいです 

あじさい(@ajisai_kiwidojo

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