そんなに甘くない?! 海外生活 メリットとデメリット 【ニュージーランド編】

そんなに甘くない?海外生活メリットとデメリットのトップ画像 New Zealand

こんにちは、あじさいです。

私がニュージーランドに来て早くも20年が経ちました。

ワーキングホリデーを利用してこの国に入り、その後アルバイト先のサポートを受けてワークビザに切り替え正社員として働き、その数年後に永住権を取得。それと同じ頃に今の旦那さんにも出会い、3年後結婚、そのまた2年後に出産。

現在は3人の子供達に恵まれ、ここ10年は育児中心の生活をしています。

20年前、その頃ワーキングホリデーとして1年間滞在できたのはオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリスの7カ国でした。そして、私がなぜニュージーランドを選んだのかと言うと・・・。英語圏であること気候の良さ、そして通貨が安かったから、これだけです(笑)渡航前は恥ずかしながらニュージーランドに関しての知識はあまりありませんでした。

とにかく「英語環境に身を置きたい!」という目的だけ。そもそも1年で帰ってくる予定だったので、そこまで気にしていなかったのかも知れません。

2022年現在、ワーキングホリデービザを利用して行ける国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チェコ、チリ、アイスランド、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダの26カ国だそうです。

この20年、今思い返せばいいことばかりが浮かんでくるけど、日本にいればこんな思いしなくて済んだのに!!!っていうことも山のように経験してきました。

今回はそんな私の経験から海外生活においてのメリットとデメリットをお話していこうと思います。

これから海外留学や移住、ワーキングホリデーをお考えの読者の方、この記事を読んで少しでも異国の地に対する心構えのお手伝いが出来ればうれしいです。

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海外生活のメリット

まずは海外、ニュージーランドに住んでいてよかったなぁーと思えることを挙げてみました。ニュージーランドでの生活を元にした感想を述べていますが、例えこれが他の国でも大した違いはないのかな、と思いますのでご参考になさってください。

言葉の習得ができる

これは当然ですね。現地語が話せなければ何も出来ません。

たまに、中◯のおばちゃんとかが強引に自国語でコミュニケーションを取ってこようとしているのを見かけますが、やっぱり「ん??」となります。その度胸は素晴らしいのですが・・・

せめて携帯の翻訳アプリくらい使ってほしいと思ってしまう・・・。

「郷にいっては郷に従え」で、もし外国に行くのなら、せめて挨拶などの必要最低限の言葉は勉強してほしいと思うし、それはそこに住んでいる人に対しての礼儀だと思っています。

現地国の言葉、文化、ルールは尊重すべきなのではないかな、と私は考えています。

多文化に触れ、考え方の世界が広がる

最近は日本でも一時帰国すると、日本人と他の国のハーフちゃんが増えていたり、外国の方が日本へ来て働いている姿を見かけるようになりましたが、私が日本にいた20年前はほぼMonocultural(モノカルチュアル:単一文化)の国でした。

そのせいか、やっぱり私も日本人的な考えしか持っていなかったように感じます。例えば、相手の考えを先に読んで行動しようとするところとか、相手の意見に合わせようとするところ、etc・・・

2020オリンピックでの言葉「おもてなし」なんかもその典型。日本人はさりげない気遣いが出来て素晴らしいと思います。

でも逆を言うと、他人にも同じ意識を求めてしまっていると思うんです。言葉にしなくても分かってくれると期待したり、気遣いができることが当たり前だと思ったり。

あまり完璧を求めてしまうと疲れてしまいますよね・・・。

ニュージーランドはMulticultural(マルチカルチュアル:多文化)の国。それこそ色ーーーーんな国の人がいます。

なので、考え方もそれぞれです。考えが違いすぎて、合わないなーと思うこともあるんですけどね。でもそういう考え方もあるんだなと気付かされたり、新しい発見に繋がったりもします。

いろんな国の人と関わることが出来たおかげで、日本という国を第三者の目線から見ることが出来るようになりました。

小さなことでクヨクヨしなくなる & なんとかなる精神が身につく

言葉の問題、人種差別の問題、外国に住んでいると日本では経験しないような出来事にたくさん出くわします。自分の英語力のなさに自己嫌悪に陥ったり・・・。ワーホリの頃は日常茶飯事でした。でもこれを5年、10年と続けていると鉄の心臓へと進化していきます(笑)

言葉が通じない生活に慣れていくせいか(?)、こんな自分でもここまでやってこれたっていう経験が物を言うのか、どうにかなるさー的なお気楽的な物事の考え方をするようになりました。

でも、その方がストレスなく生きていけるので私は気に入っています。そうは言っても、ネガティブになることは今でもいっぱいありますけどね!でも立ち直りは早くなったかも(笑)

ファミリーには最適の環境

ニュージーランドは御存知の通り「The 自然」。大きな都市部でも、車で少し走ればすぐに緑が見えてきます。羊にも会えます。子供用のプレイグラウンドも充実しており、週末はたくさんの家族連れで賑わっています。ビーチも私が住んでいるオークランドだと、至るところにあるので毎回違うビーチを楽しめます。

ちなみにニュージーランドの面積って日本の面積の約3/4くらいなのですが、人口は1/25ほど。ニュージーランドも都市部に関しては住宅不足問題などが出ていますが、まだまだ羊が多い国です。どこに行っても広範囲で芝生が広がっているので気持ちがいいです。

そしてみんなが子供達に寛容なのは本当に感動します。道ですれ違う時は誰もが微笑んでくれるか、「ハロー」と声をかけてくれる。空気や水も綺麗で自然もたくさんあるこの場所で伸び伸びと暮らしていける子供達が羨ましいです。

「自分は自分」人の目を気にしなくなる

街を歩いていると分かるのですが、みんなそれぞれに個性的なスタイルを持っていて、私はそれが素敵だなって思います。

ニュージーランドの子供達は小学生から髪の毛染めていたり、ピアスが開いている子もいます。先生もそれをオシャレの一つ、個性として認めていて、「可愛いね」って褒めてくれます。

私はそんな自由で個人の個性を尊重してくれる、奇抜な格好をしていても「Cool!」と言ってくれるような環境が好きです。

言うべき時ははっきりと意見が言えるようになる 

昔に比べたら!という意味でですが、言えるようになりました。何も言わないと、その意見に同意した、または意見を持っていない人間だと思われるか、聞こえていない、無視しているように見えて少し失礼な態度になってしまうからです。

欧米人は討論をするのが大好きです。周りはそれぞれの意見をしっかり持っているので、思い切って恥ずかしがらずに自分の意思表示ははっきりとさせていいと思います。

それは頑固になって1つの意見に固執するという意味ではなく、みんながお互いの意見も聞き入れてオープンな態度で接していく環境を作らないといけないってことですね。

海外生活のデメリット

ここからは私が考えるニュージーランドで暮らすデメリットです。あくまで私の個人的な意見ですので、参考程度に心に留めておいてください。

医療システムが悪い

日本の医療システムに慣れてしまっているからか、こちらのシステムが不便でなりません。

日本だったら、内科、外科、耳鼻科・・・と、予約の必要もなく直接専門医がいる病院に行けますよね。

一般的にニュージーランドはGP(General Practitioner)というホームドクターを介して、ドクターが必要と認めた時に限り、専門医へ紹介状を書いてもらうことが出来るんです。

そう、そのドクターが専門医の診断が必要と認めた時だけしか書いてくれない・・・一応GPもお医者さんなので、大体の知識は持っていますが、簡単な痛み止め等を処方して、「ちょっと様子を見ましょう」と言われること多々あり。

もちろん、直接専門医を予約して受診することも出来ますが、私立なので高額の医療費がかかります。(通常$300〜 → 約¥23,000〜(1ドル=75円 2022年1月現在))もし、医療保険に入っていれば2、3割の割引が適用されますが・・・。

なのでGPを通す利点は、GPを介して専門医とのアポが取れる場合は$50ほどのGPのコストだけで、あとの検査、治療などは国がカバーしてくれるというところ。緊急病棟のある公立の病院も、永住権または2年以上の労働ビザ保持者は無料で治療が受けられます。

怪我の場合はACC(Accident Compensation Scheme)という機関が費用をカバーしてくれるのでその点はありがたいです。

そういえば以前、奥歯の神経を抜くことになった時、$2,000(15万?!)かかると言われたことがあります・・・!その時は日本への帰省を考えていたので、帰国するまで我慢しました。歯医者は高額、保険も効かないので覚悟しましょう。

人種差別に遭う 

日本以外の場所では私達は外国人。やっぱりローカルの人たちの中には、それを快く思っていない人も当然、います。特に、アジア人は見た目もはっきりと違うし、文化も大きく違う。それに、きちんとした現地語が話せない人がわりと多いので、その対象になりやすいですね。

でも所詮、私達は同じ人間。敬意を持ってフレンドリーに笑顔で接していれば、ほとんどの人は優しいです。

私も嫌な目に遭ってしまった時に、それを「自分がアジア人だからかな・・」とネガティブに考えてしまう悪いところは直していかないとな、って思っています。

家族や友達と会えない

これはこの10年間でだいぶ改善されました。気軽にいつでも顔を見ながら電話で話せるようになったし、機械音痴の母にも使い方を覚えてもらったので、そこまで寂しさは感じなくなりました。SNSの普及で相手の生活も垣間見ることが出来て、とても身近に感じられます。でも、やっぱり日本の家族の誰かが病気になったりした時はすぐには行けないので心苦しいです。

でもこれは日本国内でも離れて暮らしていれば同じことなのかな、とも思います。

だから、マメに連絡を取ってコミュニケーションを取るようにして、何かあった時のために、旅費を確保しておくのも大事ですね。

治安が悪い

日本以上に治安の良い国はないです。ニュージーランドは比較的治安は良い方だと思いますが、貧富の差が激しくなってきているので、車上荒らしや空き巣、ひったくりなどは常に警戒しています。

私も何度か盗難、置引きに遭いました・・・😭😭😭

全てにおいて不便

日本は公共の交通手段も充実していて、1本逃してもすぐに次の便がやってきますよね?NZだと20分待ちです。しかも定刻に来ない。

デパートなんかも夜9時、10時まで開いてるけど、NZは午後6時にはほとんどのお店が閉まります。週末はもっと早い。

日本のカスタマーサービスなんかはもう最高峰。これに慣れてしまって、他国でも同じものを求めてしまうとストレスが溜まるだけです(笑)なので・・・私は期待することを諦めました。

でもその代わりに、とても良いサービスを受けた時は思いっきり感動します。(笑)

エンターテインメント系が少ない

ニュージーランドには自然はあふれるほどありますが、娯楽施設は少ないです。

夏は野外イベントがたくさんあるし、ビーチやキャンプで十分に楽しめるのでいいのですが、問題は冬。

ニュージーランドの冬は寒い上に雨が多く、もちろん日も短いので午後5時ころには暗くなり始めます。5月から9月までの寒い時期をうちの旦那さんは「Depressing weather」(気が滅入るような天気)と呼んでいます。

そんな言葉にも納得、この時期は週末子供達を連れてどこかに行きたいなぁと思っても、行くところが・・・思い浮かばない。

そのせいか、ニュージーランド人は冬の時期はスポーツに勢を出しているようです。NZの国民的スポーツ、ラグビーも冬のスポーツですもんね。

なので、スポーツに興味がない人だったり、都会の生活が好きな人にはつまらないかもしれません。

それでも海外生活はやってみるべき!

以上、海外生活のメリットとデメリットを挙げてみました。

正直な話、日本で生活している方が言葉の問題もないですし、楽に生活できます。人種差別にも遭いません。でも、私はそれでも皆さんに是非一度は海外生活を経験してほしいと思うのです。

せっかくの一生に一度の人生。たくさんの経験を積まないともったいない!人は苦労を経験するから成長出来るのだと思います。

もし、あなたが海外に出るチャンスを持っているのであれば、そのチャンスを無駄にしないでください。

たとえその経験が短くても、苦々しく終わったとしても、それはそこから先の人生を広げてくれるものになると私は確信しています。

この記事が海外進出を考えている誰かの背中を押すきっかけになれたら嬉しいです。

あじさい(@ajisai_kiwidojo

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