実は先日、ウチの3番ちゃんの腕が脱臼するという事件が起きました・・・

8歳年の離れた1番くんと3番ちゃん。1番くんは男の子というだけあって少し3番ちゃんの扱いに関して雑なところがあったので、日頃から注意して見るようにしてはいたのですが、この時は本当に穏やかに過ごしていた最中、突然3番ちゃんの泣き声が響き渡りました。
泣き方からして、ただ事じゃないのはすぐに察知でき、慌てて見に行くと3番ちゃんの左手首がなんだかブラブラしてる・・・😱 私が少し触ると大発狂。・・・やばい、折れてる??私一人で救急に連れて行けるか??でもどうやってカーシートに乗せる?・・・どうしよう、救急車呼ぶ?
頭の中を色んな思いがグルグルと駆け巡りました。3番ちゃんの手、動かしたら痛そうだけど、タオルで巻いたアイスパックの上に手を乗せたら泣き止む。動かしていない時は痛みがないらしい。ということは骨は折れてないのかな?じゃあこれは脱臼???
とりあえず命に別状はないので救急車を呼ぶほどのことではないのはわかっていたのですが、でもまだ1歳だし、下手に動かして悪化させるのが怖くて・・・
とりあえず電話して聞いてみようと111(日本でいう119番)にかけてみることに。
電話が繋がるなりオペレーターの方は淡々と、そして間髪を入れずに私の個人情報を質問してきます。私もそれに応えるしかなく、 「救急車を呼んでいいのかわからないレベルだったので、質問するために電話しました」とは、なんだか言いづらい雰囲気・・・
オペレーターの方は意識はありますか?息はしてますか?と質問してくる。 あぁ、やっぱりそのくらいの非常事態じゃないと電話しちゃダメですよねぇ・・・。なんか電話したのが申し訳ないし、恥ずかしい・・・。
結局、「救急車は今全て出払っていて、少し時間がかかるけど待てますか?救急病院に直接連れて行った方が早いかもしれないです。」と言われた(やんわり断られた??)ので、「じゃあ頑張って連れて行ってみます・・・・」と言って、救急車はキャンセル。(内心ホッとする)
そして、私が電話で話している間に旦那さんが仕事から帰宅。よかったーーーーーーーーーーーーー😭絶妙のタイミング。
早速、頼もしい旦那さんの運転で「さぁ、病院へ行こう!!」と出かけようとしたものの、彼は彼で何がどう起こったのか詳しく状況を確認したい様子😑
「3番ちゃん痛がってるし、とりあえず早く行こうよ・・・」
「いや、状況確認が先だ」と譲らない。
事故当時一緒にいた1番くんの話を聞くと、どうやら床に座っていた3番ちゃんを立たせようと片方の手を引っ張った後から泣き出したということが判明。
おそらく、いつものパターンでギュッと荒めに強く引っ張ったと思われる・・・
そこから、「なんで優しく接することができないんだ?いつも言ってるだろう!」と1番くんへのお説教が始まる。「それはあとでいいから早く病院いこうよ・・・」と、イラッとし始める私。
さらに「どこが痛い?」と3番ちゃんの手首を持ち上げる。ギャーーーーっと痛みで発狂する娘。
「だから脱臼だっつってんじゃん!手を動かすなーーーー!」と私もキレ始める。
あぁ、もうなんかめちゃくちゃChaos・・・😑
私の”切れキャラ👹”を使い、ようやく全員を車の中に押し込み、出発。車で10分の救急病院へ。
救急外来の入り口では当然コロナ対策用のヘルスチェックがあり、マスクを病院指定のものに付け変えさせられます。その間も3番ちゃんは泣き続けてるし、この些細な時間がもどかしくて仕方がない。
セキュリティの方に「患者の付き添いは一人だけ」と言われ、旦那さん、「自分が行く」と言い、3番ちゃんを抱っこして中へ・・・。
私の語学力を気にかけて自分が行くと言ってくれてるのかもしれないけど、こういう時は子供には母親が付き添ったほうがいいような・・・
そう思いながらも私は車に戻り、上の子二人と家に戻って連絡を待とうとエンジンを掛けかけたけど、いや、もしかしたら救急に値しないと言われて戻ってくるかもしれない(この国ではあるあるな話)と思い、しばらく駐車場で待機していました。
入口の自動ドアが開くたびにウチの子の泣き叫ぶ声が聞こえてきて、その泣き声に心が折れそうでした・・・
15分ほど経過後、旦那さんから電話。
「マミーマミーって言って泣き止まないから、君が一緒に行った方がいいかもしれない・・・」と。
すぐに帰ってなくてよかった。そんな気がしてたんです。「わかった」と言って電話を切り、入り口でバトンタッチ。
3番ちゃん、泣きすぎて顔がグチャグチャ😞 でも私が抱っこした途端に泣き止んでくれました。受付の人や待合室にいた人達もあまりにピタリと泣きやんだので、顔が「おぉー!!」と・・・うるさくしてスミマセン😅
その後すぐに救急小児病棟へ通され、待つこと1時間。時折看護婦さんが事故当時の状況を聞きに来たり、バイタルチェックをしてくれたりと少しづつ物事は動いているものの、肝心のドクターがなかなか来てくれない・・・


3番ちゃんは痛みがある方の手を私の手のひらに置いて、私の膝の上に大人しく座っています。少しでも動くと痛くて泣くので、かれこれ2時間位は同じ体勢のままで動けずに座っていました。3番ちゃんも動いていない時は痛みが軽くなるようで、使える方の手でお菓子を食べたり、たまに歌ってみたり・・・
よかった、歌えるくらいの元気が出てきたんだね!と少し安堵の気持ちが見え始めた頃・・・
・・・やっと、ドクター登場!
軽く事故状況を説明して、「脱臼、もしくは骨折してると思います」と伝えた数秒後、「ちょっと痛いよー」と言いながら3番ちゃんの手首を肩の方へ軽く動かす。
「・・・はい、治ったよ」とドクター。
「・・・へ?・・・それだけで?」
3番ちゃんも腕を曲げられた時は顔が歪んでたけど、なんかケロっとした様子。
「15分後にまた来るねー」と言ってドクターは別の患者さんのところへ。
えーーーーーーーーーーーーー?
レントゲンとか取らないんだ?脱臼の処置って痛いから麻酔とかするのかと思ってたのに。
・・・・・ビックリ😳
3番ちゃんも最初の数分はあまり動こうとはしなかったけれど、痛みがないと気づいてからはいつもの彼女に戻ってます。
・・・・こんなに簡単に治せちゃうんだ。
これ、救急へ飛び込んで来なくてもよかったレベル?いやいや、でも泣き方は尋常じゃなかったし・・・
当の3番ちゃん、元気になった途端このもの珍しい院内を探検したくてたまらないご様子・・・ウロウロしちゃダメだよー、とベッドに連れ戻そうとするも、「Nooooo!」と全身で拒否。 あぁ、出たでた。この子を一か所に引き止めて置くの、かなり大変なんですよね。とても好奇心旺盛な子なんです😅
お菓子も食べ尽くしちゃったし、他に気をそらせる手段が見つからない・・・・周りは病気やケガで苦しんでる子供さん達でいっぱいだから静かにしておいて欲しいのに・・・
先生早く来てーーー😫
どうにかベッドの上で彼女を遊ばせ続け、待つこと20分。ドクターが戻ってきてくれました。
「もう大丈夫そうだね、ホームドクターへの診断書を書いてくるから待っててねー。あ、アイスクリーム食べる?」と、なんともフレンドリーなドクター。
毎日忙しく、しかもスタッフ不足の中(と、看護婦さんが言っていた)、患者さんの対応をして大変なはずなのに、なんて優しい気遣い。医療従事者の方にはホントに感謝と尊敬しかありません😭
そして帰り際、診断書と一緒にこんな資料を頂きました。

「Pulled Elbow」。日本語名を調べると、「肘内障(ちゅうないしょう)」。初めて聞く病名でした。
肘内障は亜脱臼といって、ひじの骨のところにある靱帯がずれることによって起きる、5歳以下の小さい子にはとても多いケガのようです。
- 何かの拍子で子供の腕を強く引っ張った
- 手をつないでいた子供が急に走り出した
- 遊んでいて肘を打った
こういうのが肘内障の原因になるようです。
ちなみに、私が思っていた脱臼(完全脱臼と呼ばれる)は骨が関節部から完全に外れることをことをいうので、3番ちゃんの場合は脱臼ではなく亜脱臼、しかも、手首だと思っていたら実は肘関節の方がズレていたという・・・。
でもこういう肘内障の原因になりそうなこと、日常で頻繁にやってますよね?
例えば、お父さんとお母さんに手を繋がれて、それーって上に引き上げられる。こんなこと、どこのご家庭も一度はやったことがあるはず。

それとか、子供の両手を握ったままグルっと回して空中に浮かばせてみたり・・・
座り込んじゃった子の手を引っ張り上げて立たせようとしたり(うちのケースみたいに)・・・
こういうの、肘内障の原因になるみたいです。
なので、小さいお子さんの手を引っ張る時はくれぐれも気をつけてください。出来れば手首ではなく、上腕部を掴んだほうが事故は防げるようです。
そして、もし肘内障が起きたら、一見簡単に自分で戻せそうな感じですが、やっぱりきちんと医療機関で診てもらったほうがいいそうです。長い時間放置しすぎないことも大事みたいですよ。靭帯を傷めて治りが長引いてしまうので。
ものすごいドラマな一日でしたが、大したことなく終わってよかった。3番ちゃんも今までと変わらずオテンバちゃんです😁
小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さんもくれぐれもご注意を〜〜〜!
あじさい(@ajisai_kiwidojo)
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